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ニキビ(難治性ざ瘡)

保険診療を医師の指示通りしっかり(最低3か月)行い、生活習慣も整えたにもかかわらず、ニキビが多発している方には、ご希望があれば自費治療(自由診療)で治療を行うこともできます。

保険診療との併用は、混合診療といって法律違反になりますので、当院では行えません。保険診療をしっかり(最低3か月)行っても多発しているニキビや、残ってしまったニキビ痕(あと)に関して、患者さんの希望があれば、保険診療は終了した上で、自費治療(自由診療、保険がきかず、100%自己負担)を行うことができます。

※妊娠中・授乳中の方は全ての施術をお受け頂けません。イソトレチノイン(ロアキュタン)、スピロノラクトンの飲み薬も使えません。ドクターズコスメの中にも使えないものが多数あります(例:ゼオスキンの一部、ハイドロキノン、トレチノイン等)。

治療メニュー

施術:ケミカルピーリング、フォトフェイシャル

飲み薬:ロアキュタン(イソトレチノイン)、スピロノラクトン、ビタミンC(シナール)、ビタミンB2(フラビタン、ハイボン、リボフラビン)、B6(ピドキサール)

ドクターズコスメ:ゼオスキン、ビタミンCローション、トラネキサム酸クリーム、ハイドロキノン、トレチノイン

ロアキュタン(イソトレチノイン)

※注意:避妊が必要。妊婦・授乳婦の方は使えません(詳しくは後述します)。

※ニキビ治療の最終手段として用いますので、当院でまず保険診療をきちんと(最低3か月)行って頂いた方のうち、重症で難治性のニキビの方のみに処方します。初診の方には処方できません。

ロアキュタンはイソトレチノインというビタミンAの一種です。毛穴のつまりを防ぐ作用、皮脂分泌を抑える作用、皮膚のターンオーバーを早める作用、アクネ菌に対する抗菌作用、炎症を抑える作用に優れ、重症の炎症性ニキビに対して効果があります。

日本では厚生労働省の認可がおりておらず保険が適用されていませんが、欧米では最重症のニキビに対する治療薬として用いられています。

禁忌(次の方は使用できません)

  • 妊娠中、授乳中、妊娠可能性・妊娠予定がある方
  • 女性は15歳未満、男性は18歳未満の方、成長期で身長が伸びている方は使用出来ません。
  • ビタミンA製剤(チョコラAなど)を内服中の方
  • イソトレチノイン、ピーナッツ、大豆、またはこの薬の他の成分にアレルギーがある方
  • 肝機能障害がある方
  • 脂質異常症(中性脂肪・コレステロールが高い)の方(高コレステロールやトリグリセリドなど)
  • 高ビタミンA血症の方
  • テトラサイクリン(抗生物質)による治療を同時に受けている方
  • うつ病もしくはうつ気質の方

注意事項

  • 事前に採血が必要です。また、内服開始後も、定期的に採血を行い、異常が見られた時点で内服は中止します。
  • 他者と共有しないようにしてください。
  • 女性の方は必ず次の正常な月経が始まって2、3日目を過ぎるのを待ってから服用を開始してください。
  • 投与期間中および投与終了後、女性は6か月間、男性は1か月間妊娠を必ず回避してください。
    妊娠中、またはロアキュタン(イソトレチノイン)を服用中に妊娠した場合、短期間のいかなる量であっても胎児に先天異常、流産、早産、死産の危険性が極めて高いためです。
  • 服用中および最終服用後6ヵ月間は献血をしないようにしてください。
    血液は妊婦に使用される可能性があり、胎児がロアキュタン(イソトレチノイン)に曝露する可能性があるためです。
  • 効果が現れるまで、最初の数週間は逆に症状が悪化する可能性がありますが、これは作用している証拠ですので、心配する必要はありません。
  • のみ忘れてしまった場合は、次の服用時間になってから通常の量を服用してください。服用し忘れた分があっても、2回分以上を一度に服用しないでください。
  • 服用中は日焼けしやすくなるため、日焼け止め外用、長時間に渡る紫外線または日光照射を避けてください。
  • 服用中は皮膚が過敏になるため、フェイシャルピーリング等をするときは必ず主治医にご相談ください。

起こりうる副作用

 下記の副作用が起こった場合はすぐに薬をやめる必要があります。

  • 皮膚・粘膜:重症薬疹(スティーブンスジョンソン症候群、多形紅斑)、乾燥、脱毛、発汗、赤み、かゆみ
  • 精神:うつ、幻覚、幻聴、自傷行為、自殺企図
  • アレルギー:アナフィラキシー、喘息
  • 骨格筋:筋肉痛、横紋筋融解症
  • 神経:持続性の頭痛、悪心、嘔吐
  • 眼:結膜炎、乾燥、視力障害を含む視力の変化。目がかすむ、ぼやける。
  • 鼻:鼻腔が乾燥し、軽度の鼻血がでる。
  • 肝臓:機能異常
  • 血液:貧血、あざができやすい・血が止まりにくい(凝固異常)

未承認医薬品の表記

ロアキュタン(イソトレチノイン)は医薬品医療機器等法において、未承認の医療機器または医薬品となります。副作用等についてご心配のある方は当院医師までご相談ください。

  • 入手経路:当院医師による個人輸入
     ※個人輸入の未承認の医薬品等に関する情報は厚生労働省のページをご覧ください。
  • 他の国内の承認医薬品等の有無について:同一の成分・性能を有する国内の承認医薬品等はありません。
  • 諸外国における安全性等に係る情報について:副作用として報告されているものに、流産、胎児催奇形があります。

スピロノラクトン(成人女性の難治性ニキビ)

※ニキビ治療の最終手段として用いますので、当院でまず保険診療をきちんと(最低3か月)行って頂いた方のうち、重症で難治性のニキビの方のみに処方します。初診の方には処方できません。

※妊婦・授乳婦の方、15歳以下の方は治療を受けられません。

※男性の方は治療を受けられません(男性ホルモン抑制作用があるため)。

スピロノラクトンとは、本来は高血圧の治療に用いられる利尿薬ですが、男性ホルモンを抑制する作用があることから、ニキビの治療に用いられることがあります。

注意事項

  • 無月経が続く場合があります。生理不順を起こさずに治療をご希望される場合は、低用量ピルとの併用をすることがありますので、一度医師にご相談ください。
  • 血圧が下がることがありますので、車等の運転、高所での作業など、危険作業には十分注意して下さい。
  • 事前に採血が必要です。また、内服開始後も、定期的に採血を行い、異常が見られた時点で内服は中止します。
  • 利尿作用があります。夜間の排尿を避けるため、午前中に内服して下さい。
  • 長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生したとする症例報告があります。

禁忌(次の方は使用できません)

  • 腎機能障害がある方
  • 高カリウム血症の方
  • アジソン病の方
  • タクロリムス(プログラフ)、エプレレノン(セララ)、ミトタン(オペプリム)を内服中の方
  • 本剤に対し過敏症のある方
  • 心疾患、動脈硬化症のある方
  • 血栓症の既往のある方(肺塞栓、脳梗塞、深部静脈血栓症、エコノミークラス症候群など)
  • 減塩療法中の方
  • 高齢の方
  • 肝障害のある方

起こりうる副作用

 下記の副作用が起こった場合はすぐに薬をやめる必要があります。

  • 電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)
  • 不整脈、全身けん怠感、脱力
  • 急性腎不全
  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • 女性型乳房、乳房腫脹、性欲減退、陰萎、多毛、月経不順、無月経、閉経後の出血、音声低音化、乳房腫瘤、乳房痛
  • 過敏症(発疹、蕁麻疹、そう痒)
  • 精神神経系(眩暈、頭痛、四肢しびれ感、神経過敏、うつ状態、不安感、精神錯乱、運動失調、傾眠)
  • 肝臓機能異常
  • 腎機能異常
  • 食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、下痢、便秘
  • 白血球減少、血小板減少
  • けん怠感、心悸亢進、発熱、肝斑、筋痙攣、脱毛

 

ケミカルピーリング

皮膚に薬剤を塗布することによって表面の角質を溶かし、ニキビ痕(あと)、毛穴の詰まり・開き、皮脂の分泌過多などを改善する治療です。また、皮膚のターンオーバーを亢進を促すことによって、不要なメラニンを排出し、色素沈着を改善します。コメドができにくくなり、ニキビのできにくい肌へ導きます。

ケミカルピーリングについて詳しくはこちら

フォトフェイシャル®

フォトフェイシャルの光は、ニキビの原因菌により産生されるポルフィリンに吸収されますが、このことによって、ニキビの原因菌が殺菌されます。また、フォトフェイシャルの光は赤い色素(ヘモグロビン)にも吸収されるため、炎症がひどいときの赤み、ならびに、炎症の後に残ってしまった赤みの改善に役立ちます。さらに、真皮の上層のコラーゲンの増生を促進させ、お肌にハリ感が生まれます(ニキビ痕の凹みに対する効果は十分ではありません)。

フォトフェイシャルについて詳しくはこちら

 

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