乳児血管腫(いちご状血管腫)、ウンナ母斑、サーモンパッチ
赤ちゃんが生まれたとき、あるいは生後数週間してから肌に赤いあざを見つけると、親御さんは「ずっと残るのだろうか」「放っておいても大丈夫なのだろうか」と大きな不安を感じるものです。赤ちゃんの肌に現れる赤あざには、成長とともに自然に消えていくものもあれば、早期の治療が必要なものもあります。特に「乳児血管腫(いちご状血管腫)」は、以前は自然に消えるのを待つことが一般的でしたが、現在は後の傷あとを最小限にするために、早期から専門的な治療を開始することが推奨されています。当院、スピカ スキンクリニック 横浜は、横浜駅きた西口から徒歩3分の通いやすい場所に位置しており、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が、お子様のあざを丁寧に診断いたします。
私たちは、神奈川県横浜市神奈川区の台町周辺にお住まいのご家族はもちろん、横浜駅を利用される多くの方々にとって、お子様の皮膚トラブルを気軽に相談できる存在でありたいと考えています。乳児血管腫やウンナ母斑、サーモンパッチといった赤あざは、見た目の問題だけでなく、ご両親の心の負担になることも少なくありません。当院では正確な診断を行い、設備の整った小児専門の高度医療機関とスムーズに連携することで、お子様にとって最適なタイミングで治療を受けられるようサポートいたします。まずは一人で悩まず、私たちのクリニックへご相談ください。
乳児血管腫(いちご状血管腫)、ウンナ母斑、サーモンパッチの症状について
赤ちゃんの赤あざにはいくつかの種類があり、それぞれ現れる場所や経過が異なります。ここでは代表的な3つのあざについて、その症状を詳しく解説します。症状の違いを知ることは、適切なケアの第一歩となります。
乳児血管腫(いちご状血管腫)の経過と変化
乳児血管腫は、生後まもなく現れる赤いあざで、表面がデコボコと盛り上がり、いちごのような見た目になることから「いちご状血管腫」とも呼ばれます。生後数週間から急速に大きくなり、生後6ヶ月から1年頃にピークを迎えます。その後、数年かけてゆっくりと退縮していきますが、完全に消えた後も皮膚のたるみや赤みが残ることがあります。
乳児血管腫が現れやすい部位は以下の通りです。
- 顔や頭部(まぶたや唇の近くは注意が必要です)、頚部:60%
- 体幹部:25%
- 腕や足などの四肢:15%
ウンナ母斑(うなじの赤あざ)
ウンナ母斑は、生まれつきうなじや後頭部の真ん中に見られる境界がはっきりしない赤いあざです。髪の毛が生える部分に隠れることも多いですが、赤ちゃんの泣き声や入浴時に血流が良くなると、より赤みが目立つことがあります。他の赤あざと異なり、盛り上がることはありません。新生児の約20-30%に見られます。約50%以上が成人期以降も残存します。
サーモンパッチ(顔の正中部の赤あざ)
サーモンパッチは、出生時から額の真ん中や上まぶた、鼻翼部、人中(鼻の下の溝)などに左右対称に現れる淡い紅斑です。鮭の身のような色をしていることからこの名がつきました。泣いたときに色が濃くなるのが特徴で、皮膚の表面は平らで滑らかです。多くの場合、1歳から1歳半頃までに自然に目立たなくなります。色調が濃いものは残存することがあります。
受診の流れについての詳細は「受診について」のページでもご確認いただけます。
乳児血管腫(いちご状血管腫)、ウンナ母斑、サーモンパッチの原因について
なぜ赤ちゃんの肌にこのようなあざができるのでしょうか。原因を正しく理解することで、親御さんの「自分のせいではないか」という不安を解消できればと思います。これらのあざは、妊娠中の過ごし方などが原因で起こるものではありません。
血管の異常増殖と拡張
赤あざの根本的な原因は、未熟な毛細血管が局所的に増殖したり、拡張したりすることにあります。乳児血管腫の場合は、血管を作る細胞が一時的に過剰に増えることが原因です。なぜ特定の場所に血管が増えるのかについては、まだ完全には解明されていませんが、胎盤の細胞の一部が関与しているという説もあります。
あざが目立つ理由
赤ちゃんの皮膚は非常に薄く、透明感があるため、そのすぐ下にある血管の状態が透けて見えやすいという特徴があります。そのため、わずかな血管の拡張や増殖であっても、鮮やかな赤い色として認識されます。当院ではダーモスコピーという特殊な拡大鏡を用いて、皮膚の状態を詳しく観察しています。
皮膚の状態を詳しく調べる検査については「ダーモスコピー」のページを参照してください。
乳児血管腫(いちご状血管腫)、ウンナ母斑、サーモンパッチの病気の種類について
これらの赤あざは、医学的には「血管腫」と「血管奇形」という大きなカテゴリーに分類されます。それぞれの性質を知ることで、今後の見通しを立てやすくなります。
1. 乳児血管腫(いちご状血管腫)の3つのタイプ
乳児血管腫は、その広がり方や深さによって大きく3つの型に分類されます。タイプによって治療の優先度が変わることもあります。
- 局面型・・皮膚の表面に平ら、あるいはわずかに盛り上がった状態で広がるタイプです。
- 腫瘤型・・ドーム状に大きく盛り上がり、鮮やかな赤色を呈するタイプです。
- 皮下型・・皮膚の深い部分にでき、表面は青みがかって見えることがあります。
2. ウンナ母斑(項部紅斑)
ウンナ母斑は「正中部母斑」の一種です。うなじにできるものを指し、成人にも見られることがあります。医学的には良性の血管拡張であり、健康に悪影響を及ぼす心配はありません。
3. サーモンパッチ(額・眼瞼部紅斑)
サーモンパッチも正中部母斑に含まれます。額や上まぶたにできるのが特徴で、こちらはウンナ母斑よりも消えやすい傾向にあります。ほとんどが自然消退(自然に消えること)するため、経過観察が基本となります。
4. 鑑別が必要な他の疾患
赤いあざには、他にもポートワイン母斑(単純性血管腫)などの一生残るタイプのものもあります。これらと乳児血管腫を正しく見分ける(医学用語で「否定する」あるいは「鑑別する」と言います)ことが、適切な治療を受けるために不可欠です。
乳児血管腫(いちご状血管腫)、ウンナ母斑、サーモンパッチの治療法について
あざの種類によって、治療が必要なものと、自然に治るのを待つもので方針が分かれます。近年の医療の進歩により、乳児血管腫の治療は大きく変わりました。
乳児血管腫(いちご状血管腫)の最新治療
以前は「学童期までに消えるから待とう」と言われていましたが、現在は生後早期(できれば6ヶ月以内)からの積極的な治療が推奨されています。これは、大きくなってから退縮するのを待つと、皮膚の質感が変わったり、痕が残ったりするリスクがあるためです。
主な治療法は以下の2つです。
- 内服療法(プロプラノロール)・・ヘマンジオルというお薬を服用します。血管を収縮させ、増殖を抑える効果が期待できます。
- 色素レーザー治療・・V-beam(ブイビーム)などのレーザーを照射し、赤い血管に直接ダメージを与えます。
※これらの専門的な治療(特に入院が必要な内服開始やレーザー治療)は、設備の整った小児専門の高度医療機関で行う必要があります。当院では診断後、速やかに適切な病院への紹介状をお出しいたします。
ウンナ母斑とサーモンパッチの対応
サーモンパッチについては、1歳半頃までに大部分が自然に消えるため、多くは経過観察となります。ただし、色調が濃いものは残存することがあるため、レーザー治療を検討することもあります。
ウンナ母斑については、約50%が成人になっても残存します。髪の毛で隠れる場所であれば治療を行わないことも多いですが、見た目が気になる場合にはレーザー治療の対象となります。当院では、親御さんのご希望を伺いながら、高度医療機関への紹介を検討します。
当院での診療の流れ
スピカ スキンクリニック 横浜での診療ステップは以下の通りです。
- 皮膚科専門医によるあざの診察と種類、状態の評価。
- ダーモスコピー等を用いた詳細な観察。
- 現在の状態と今後の予測、治療の必要性についてのご説明。
- レーザーや内服治療が必要と判断した場合、専門病院への紹介状作成。
当院の設備については「設備」のページをご覧ください。
赤ちゃんのあざについてのよくある質問
Q1. 乳児血管腫はいつまでに受診すれば良いですか?
A1. 「生後3ヶ月以内」の受診をお勧めします。この時期は血管腫が急激に大きくなる時期であり、早めに治療を開始することで、後の傷あとを格段に綺麗にできる可能性が高まります。少しでも赤みが気になったら、早めにご相談ください。
Q2. 紹介先の病院はどこになりますか?
A2. お子様の状態やご家族の通いやすさを考慮し、神奈川県立こども医療センターなど、レーザー設備や小児科の入院設備が整った高度医療機関をご紹介いたします。
Q3. サーモンパッチが消えないことはありますか?
A3. ほとんどは自然に消えますが、稀に色が濃い場合に、うっすらと残ることがあります。その場合、高度医療機関でレーザー治療を受けられる場合がありますので、一度ご受診下さい。
Q4. ウンナ母斑は将来、髪の毛が抜ける原因になりますか?
A4. いいえ、ウンナ母斑が原因で脱毛することはありません。あざの上に髪の毛は通常通り生えてきますのでご安心ください。
院長より
お子様の肌に赤いあざを見つけたときの、保護者の方の不安な気持ちは計り知れません。「何がいけなかったのだろう」と自分を責めてしまう方もいらっしゃいますが、これは誰のせいでもなく、赤ちゃんの成長過程で偶然起こるものです。まずはそのことをお伝えし、少しでも心を軽くしていただきたいと思っています。
私は日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医として、これまでに多くの赤ちゃんのあざを診てきました。乳児血管腫(いちご状血管腫)の治療はここ10年ほどで劇的に進化しました。かつてのように「消えるのを待つ」だけではなく、早めに手を打つことで、将来お子様が鏡を見たときに「治療してよかった」と思えるような、綺麗な肌を守ることができるようになっています。横浜駅きた西口からすぐの当院は、お仕事帰りや買い物ついでにも立ち寄りやすい立地です。夜間診療も行っていますので、急ぎの相談でも安心してお越しください。
私の親族には、重症のアトピー性皮膚炎が原因で、20代という若さで白内障の手術を経験した人がいます。皮膚のトラブルを早期に、適切に治療することが、その後の人生の質(QOL)をいかに左右するかを、私は身をもって知っています。赤あざの治療も同じです。早い段階で正しい診断を受け、適切な専門医療機関に繋がることが、お子様の将来の笑顔に繋がります。
「こんな小さなことで相談してもいいのかな」とためらう必要はありません。スピカ スキンクリニック 横浜は、地域のご家族に寄り添うパートナーでありたいと考えています。不安を解消し、前向きに育児に取り組めるよう、全力でサポートさせていただきます。どうぞお気軽にご来院ください。
当院の特徴については「当院の特徴」のページで詳しく紹介しています。

