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蕁麻疹(じんましん)の治療

蕁麻疹(じんましん)の治療蕁麻疹(じんましん)とは

・皮膚に痒みを伴う虫刺されのような赤い盛り上がりのある発疹が出現し、24~48時間程度で跡形もなく消えますが、数時間~数日でぶり返すという特徴があります。

・いくつもの発疹がつながって地図の様な形態をとることもあります。

・クインケ浮腫(血管性浮腫)といって、まぶたや唇などの限局した部位だけに症状が出る蕁麻疹もあります。

原因

・温度変化、日光

・重いものを持った刺激

・刺激物の摂取

・特定の物質に触れた刺激

・薬

・疲れ、ストレス、カゼ

・アレルギー

・発汗(コリン性蕁麻疹)

・特定の食べ物を摂取した後に運動をする(非ステロイド系消炎鎮痛剤の内服で症状が増悪)

※原因追及をご希望される方が多いですが、いろいろな要因が絡んで発症していることもあり、血液検査等で原因を一つに絞ることは非常に困難です(原因がはっきりすることはほとんどありません)

※クインケ浮腫の原因;不明な場合もありますが、①皮膚への特定の刺激、②遺伝性の要因(C1-INHの機能不全)、③降圧剤(ACE阻害剤)の内服などによる場合があります。

経過

・症状は数時間単位で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

・多くが1週間程度で治まりますが、長いと数週間~数か月、生涯にわたって続く場合もあります。

治療

・じんましんの治療には、現段階では、残念ながら根本的に「治す」「今後、全く出ないようにする」というものはありません。治療の目的は、出てしまった症状を最小限に抑えること、また、症状が出ない状態をなるべく維持することです。

・飲み薬での治療が主体ですが、効果がない場合、注射のお薬(ゾレア®、デュピクセント®)を使うことができる場合があります(当院でも行っています)。治療は下記のSTEPに沿って行います(日本皮膚科学会蕁麻疹診療ガイドライン2018に準拠)。

  STEP1:第2世代抗ヒスタミン剤(花粉症の薬と同じ)。効果には個人差があるため、その患者さんに合う薬が見つかるまで忍耐強く変更を続ける必要があります。

  STEP2:STEP1にトラネキサム酸や漢方薬を追加。

※H2ブロッカーや抗ロイコトリエン薬は効果はありますが、蕁麻疹に対しては保険が使えません。

  STEP3:STEP1またはSTEP1,2に追加または変更して、ステロイドの飲み薬、ゾレア®(注射薬)、デュピクセント®(注射薬)

※シクロスポリンは効果はありますが、蕁麻疹に対しては保険が使えません。

・ゾレア®は、4週間に1度投与する注射のお薬です。最初の2回は院内で注射する必要がありますが、自己注射の方法を指導し、患者さんが問題なくご自身で注射できるようになれば、ご自宅で注射することも可能です。

・デュピクセント®は、2週間に1度投与する注射のお薬です。最初の2回は院内で注射する必要がありますが、自己注射の方法を指導し、患者さんが問題なくご自身で注射できるようになれば、ご自宅で注射することも可能です。

・当院にはゾレア®、デュピクセント®が目的で来院される患者さんが多いですが、本当に注射が必要な患者さんはごく一部です。当院で飲み薬の変更・追加を慎重に行った結果、合う飲み薬が見つかり、ゾレア®、デュピクセント®を投与しなくても症状のコントロールができるようになる患者さんも少なくありません。費用や注射の痛みなどの面から、患者さんにはその方がメリットがあると考えています。

・治療期間:じんましんの薬は、症状が自然に出なくなるまで、数週間~人によっては数年間続けることになりますが、当院はオンライン診療も行っているため、引っ越し後なども遠方から受診を継続される方が多くいらっしゃいます。

・妊娠中、授乳中の方への蕁麻疹治療の十分な安全性は確立されていません。しかし、現在までに我が国で承認されている抗ヒスタミン薬はいずれも催奇形性の報告はありません。よって、薬物治療の必要性が有害事象によるデメリットの可能性を上回る場合は、第二世代抗ヒスタミン薬を使用します。第二世代抗ヒスタミン剤の中でも、クラリチン(ロラタジン)、ジルテック(セチリジン塩酸塩)は妊娠中の方にこれまでも使われることが比較的多かった薬で、催奇形性の報告はありません。また、理論的にはそれらの体内活性化物であるデザレックス(デスロラタジン)、ザイザル(レボセチリジン)も同様に安全と考えられますが、しっかりしたデータの蓄積がありません。授乳中の方には、国立成育医療研究センターのHPに、クラリチン(ロラタジン)、アレグラ(フェキソフェナジン)、デスロラタジン(デザレックス)が安全に使用できるとの記載があります。

注意事項

・蕁麻疹は皮膚だけでなく、粘膜にでることがあります。

気道に症状がでると、呼吸が苦しくなることがあります。その場合は、早急に救急病院を受診して下さい。

・飲酒、入浴、運動などにより体温が上がると症状が悪化します。

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