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乾癬(尋常性乾癬)

乾癬(かんせん)は、皮膚が赤く盛り上がり、その表面に銀白色のフケのような「鱗屑(りんせつ)」が付着してポロポロとはがれ落ちる慢性の皮膚疾患です。多くの患者さんが悩まされるのは皮膚の見た目だけでなく、強いかゆみや、関節の痛み、爪の変形など多岐にわたります。スピカ スキンクリニック 横浜では、日本皮膚科学会 皮膚科専門医である院長が、一人ひとりの症状に合わせたきめ細やかな治療を提供しています。横浜駅から徒歩すぐの立地を活かし、お仕事帰りの方でも無理なく続けられる治療環境を整えています。

特に当院では、塗り薬や飲み薬だけでは改善が難しい中等症以上の患者さんに対し、大学病院・地域中核病院レベルの紫外線治療器(ナローバンドUVB・エキシマライト)を用いた治療を積極的に行っています。乾癬は、適切な治療を継続することで症状が落ち着いた状態である「寛解(かんかい)」を目指せる病気です。人目が気になって外出を控えてしまったり、長年の治療で諦めかけていたりする方も、ぜひ一度当院へご相談ください。

乾癬(尋常性乾癬)の症状について

乾癬の症状は、全身のどこにでも現れる可能性がありますが、特に外部からの刺激を受けやすい部位に生じやすいという特徴があります。代表的な症状やよく見られる部位について詳しく解説します。

代表的な皮膚の症状

乾癬の皮膚症状は、大きく分けて以下の3つの特徴が組み合わさって現れます。

  • 紅斑(こうはん)・・皮膚が血管の拡張によって赤くなる状態。
  • 浸潤(しんじゅん)・・皮膚が盛り上がり、厚くなって硬くなる状態。
  • 鱗屑(りんせつ)・・表面に銀白色のカサカサした粉や、かさぶたのようなものが付着する状態。

これらの症状が混ざり合い、境界がはっきりとした赤い発疹として現れます。この鱗屑がはがれ落ちる現象を「落屑(らくせつ)」と呼びます。

症状が出やすい部位

乾癬は、衣服の摩擦や接触などの機械的な刺激を受けやすい場所に好発します。具体的には以下の部位に注意が必要です。

  • 頭部(生え際など)・・フケのように見えるため、精神的なストレスを感じる方が多い部位です。
  • 肘(ひじ)・膝(ひざ)・・関節の曲げ伸ばしによる刺激で、厚い皮疹ができやすくなります。
  • 腰・おしり・・下着の締め付けなどの刺激を受けやすい場所です。
  • すね・・露出部であり、外傷などの刺激を受けやすい部位です。

爪の変形や関節の痛み

皮膚以外にも症状が出ることがあります。爪に針で突いたような小さな凹みができたり、爪が浮き上がったり、分厚くなったりする「爪乾癬」は、多くの患者さんに見られます。また、関節に腫れや痛みが生じる「関節症性乾癬(乾癬性関節炎)」を合併することもあります。指の関節が腫れたり、朝起きたときに関節がこわばったりする場合は、早めの診断が必要です。

乾癬(尋常性乾癬)の原因について

乾癬がなぜ発症するのか、その完全なメカニズムはまだ解明されていません。しかし、もともと持っている体質(遺伝的素因)に、さまざまな環境因子が加わることで、免疫システムに異常が生じて発症すると考えられています。

遺伝的要因と環境因子の組み合わせ

乾癬は「遺伝する病気」と思われがちですが、遺伝だけで決まるわけではありません。特定の遺伝子を持っている方に、後天的な「リスク因子(発症のきっかけとなる要素)」が加わることでスイッチが入ります。なお、乾癬は細菌やウイルスによる病気ではないため、家族内や公共の場で他の人にうつることはありません。この正しい理解が、患者さんの心の負担を減らす第一歩となります。

悪化を招く主な環境因子

日常生活の中には、乾癬を誘発したり、症状を悪化させたりする要因が潜んでいます。代表的なものは以下の通りです。

  • 生活習慣・・肥満、喫煙、過度の飲酒。
  • 精神的要因・・強いストレスや睡眠不足。
  • 物理的刺激・・衣服の摩擦、怪我、日焼け(火傷レベルのもの)。
  • 内因的要因・・糖尿病、脂質異常症、感染症(扁桃腺炎など)。
  • 季節変化・・乾燥する冬場に悪化しやすく、夏場は改善する傾向があります。

特に近年では、メタボリックシンドロームとの関連が強く指摘されています。食生活の乱れや運動不足を改善することは、皮膚の症状を安定させるためにも非常に重要です。

乾癬(尋常性乾癬)の病気の種類について

一口に乾癬と言っても、症状の現れ方や経過によっていくつかの種類に分類されます。ご自身のタイプを正しく知ることが、最適な治療選択につながります。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

乾癬患者さんの約90%を占める、最も一般的なタイプです。「尋常性」とは「ありふれた」という意味です。前述したような、境界がはっきりした紅斑と銀白色の鱗屑が特徴で、全身に現れます。かゆみを伴うケースも約半数ほど見られます。

関節症性乾癬(かんせんせいかんせつえん)

皮膚の症状に加えて、関節の腫れや痛みを伴うタイプです。指の第一関節や足の指、背骨や骨盤の関節などに炎症が起こります。放置すると関節の変形を招く恐れがあるため、皮膚科と整形外科が連携して早期に強力な治療を行う必要があります。

滴状乾癬(てきじょうかんせん)

扁桃腺炎などの感染症の後に、雨滴状(水玉模様)の小さな発疹が全身に急激に現れるタイプです。比較的若い方に多く見られます。感染症の治療とともに皮膚の治療を行うことで、比較的速やかに消退することもありますが、後に尋常性乾癬へ移行する場合もあります。

乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)

乾癬の症状が全身に広がり、皮膚の大部分が赤くなった状態です。皮膚のバリア機能が著しく低下するため、発熱や倦怠感を伴うこともあり、入院治療が必要になるケースもあります。不適切な治療や強いストレスが引き金になることがあります。

膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)

急激な発熱とともに、赤い斑点の上に「膿疱(のうほう)」と呼ばれる黄色い膿を持ったぶつぶつが多数現れる、非常にまれで重症なタイプです。これは国の指定難病に登録されています。全身管理が必要となるため、高度医療機関との連携が必須となります。

乾癬(尋常性乾癬)の治療法について

乾癬の治療は、以前に比べて格段に進化しています。スピカ スキンクリニック 横浜では、患者さんのライフスタイルや重症度に合わせて、以下の治療法を組み合わせて提案しています。

外用療法(塗り薬)

治療の基本となるのは塗り薬です。主に以下の2種類を単独、あるいは混合して使用します。

  • 活性型ビタミンD3外用薬・・皮膚の細胞が過剰に作られるのを抑えます。即効性は低いですが、副作用が少なく長期使用に適しています。
  • ステロイド外用薬・・炎症を強力に抑え、赤みやかゆみを早く改善します。

当院では、薬の効果を最大限に引き出すための「塗り方のコツ」を丁寧にご説明しています。正しく、根気よく塗り続けることが、寛解への近道です。

光線療法(紫外線治療)

特定の波長の紫外線を皮膚に照射し、過剰な免疫反応を抑える治療法です。当院では、以下の2種類の機器を導入しています。

  • 全身型ナローバンドUVB・・全身に効率よく照射でき、中等症以上の患者さんに有効です。
  • エキシマライト・・部分的に強い症状がある箇所にピンポイントで照射できる、部分照射型です。

紫外線治療を併用することで、塗り薬だけでは改善しなかった皮疹が良くなったり、ステロイドのランクを下げられたりするメリットがあります。週に1回から2回の通院が理想ですが、横浜駅きた西口から徒歩3分という立地と、夜間診療を組み合わせることで、忙しい方でも継続しやすい体制を整えています。

紫外線治療の詳細については「紫外線療法(全身型ナローバンドUVB、エキシマライト)」のページを参照してください。

内服療法(飲み薬)

皮疹の範囲が広い場合や、関節症状がある場合に使用します。PDE4阻害薬(オテズラ)は、炎症に関わる物質のバランスを整える新しい飲み薬で、比較的安全に使用できます。その他、免疫抑制薬やレチノイド製剤などが選択されることもあります。副作用のチェックのため、定期的な血液検査を行いながら慎重に進めます。

生物学的製剤(注射薬)

従来の治療で効果が不十分な場合や、重症の関節症性乾癬がある場合、注射による「生物学的製剤」という治療の選択肢があります。これは炎症の元となる物質を直接ブロックする、非常に効果の高い治療法です。導入にあたっては専門の施設での精密検査が必要となるため、当院で診断・相談の上、適切な高度医療機関をご紹介し、連携して治療にあたります。

料金について

乾癬の治療は基本的に保険診療となります。以下は、3割負担の場合の目安料金です(再診料や処方箋料などは別途かかります)。

項目 3割負担時の目安費用
紫外線治療(ナローバンドUVB・エキシマライト) 約1,000円程度 -1回あたり-
内服薬(オテズラなど) 薬剤により異なります
血液検査(定期チェック) 約2,000円から3,000円程度

乾癬(尋常性乾癬)についてのよくある質問

Q1.乾癬は人にうつりますか?

A1.いいえ、乾癬は他の方にうつることはありません。握手や抱っこなどの接触はもちろん、お風呂やプールを一緒に利用しても感染することはありません。原因は感染症ではなく、ご自身の免疫システムの異常によるものですので、ご安心ください。

Q2.食べ物で気をつけることはありますか?

A2.特定の「これを食べてはいけない」というものはありませんが、高カロリー、高脂肪の食事は肥満を招き、乾癬を悪化させる一因となります。バランスの良い食事を心がけ、体重を適正に保つことが、皮膚の状態を良くすることにつながります。

Q3.温泉に入っても大丈夫ですか?

A3.基本的に問題ありませんが、皮膚が炎症を起こして赤みが強いときや、傷があるときは避けたほうが無難です。また、温泉の成分によっては刺激が強い場合もあるため、入浴後はシャワーで成分を流し、しっかり保湿をすることをお勧めします。

Q4.一生治らない病気なのでしょうか?

A4.現時点では乾癬を根本から消し去る治療法はありませんが、適切な治療によって「予後(よご)」を良くし、症状がほとんどない「寛解」の状態を長く維持することは十分に可能です。ご自身に合った治療法を見つけることが大切です。

院長より

乾癬という病気は、皮膚の見た目の辛さだけでなく、「不潔だと思われているのではないか」「誰かにうつしてしまうのではないか」という周囲の視線に対する不安、そして終わりが見えない治療への焦りなど、心に大きな負担を強いる疾患です。私自身、親族が重症のアトピー性皮膚炎で苦しみ、若くして白内障の手術を受けることになった経験を目の当たりにしてきました。そのときの無力感が、私が皮膚科医を志した原点です。だからこそ、患者さんの痛みに寄り添い、一人でも多くの方を皮膚の悩みから解放したいと強く願っています。

スピカ スキンクリニック 横浜では、日本皮膚科学会 皮膚科専門医として、エビデンス(科学的根拠)に基づいた正確な診療を行っています。当院の強みは、この規模のクリニックとしては珍しく、全身型と部分照射型の2種類の紫外線治療器を備えていることです。通常、大きな病院でしか受けられないこの治療を、横浜駅至近という便利な立地で、しかも夜間診療の時間帯に提供することで、忙しい方でも治療を断念せずに続けられる環境を作りました。「薬を塗るのが大変」「今の治療で良くならない」と感じている方は、ぜひ一度私たちを頼ってください。一緒に最適な治療計画を立て、前向きな毎日を取り戻しましょう。

医師紹介の詳細については「院長紹介」のページを参照してください。

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