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酒さ(赤ら顔)、毛細血管拡張症

横浜駅きた西口から徒歩3分の立地にある「スピカ スキンクリニック 横浜」では、顔の赤みや火照りでお悩みの患者さんへ向けて、日本皮膚科学会 皮膚科専門医による専門的な診療を行っています。酒さ(しゅさ)や毛細血管拡張症は、単なる体質や一時的な肌荒れではなく、適切な治療を継続することで改善が期待できる医学的な疾患です。当院では、保険診療の「ロゼックスゲル」などの塗り薬、漢方薬に加え、自費診療の「アゼライン酸」や「フォトフェイシャルM22」など、複数の選択肢から患者さんのライフスタイルに合わせた最適な治療計画を提案いたします。アトピー性皮膚炎の治療で培った「根気強く寄り添う姿勢」を大切にし、皆様が自信を持って毎日を過ごせるようサポートいたします。

酒さ(赤ら顔)、毛細血管拡張症の症状について

酒さ(しゅさ)は、主に30代から50代以降の中高年の方に見られる疾患で、顔の中央部分(鼻、頬、額、顎)に持続的な赤みや火照りが生じるのが特徴です。初期段階では一時的な赤みとして現れますが、進行すると常に赤みが消えなくなったり、ニキビのような湿疹が混ざったりすることもあります。また、毛細血管拡張症は、皮膚の表面に近い血管が広がったままになり、糸くずのような赤い筋が見える状態を指します。

これらの症状に伴い、患者さんからは以下のような具体的なお悩みを伺うことが多くあります。これらの違和感は日常生活において強いストレスとなり、外見上の悩みだけでなく、気分の落ち込みを招く原因にもなり得ます。当院では、こうした細かな症状の変化を見逃さず、丁寧に診察を行います。

  • 顔の特定の場所だけが常に赤く、メイクでも隠しきれない
  • 飲酒や入浴、激しい運動の後に顔が真っ赤になり、なかなか元に戻らない
  • 冬場の暖房や夏場の直射日光など、温度差によって顔が火照って痛痒い
  • 鏡で見ると、小鼻の周りなどに細い血管が浮き出て見える
  • 赤みのある部分に、痛みや痒みを伴うニキビのような「ぶつぶつ」ができている
  • 化粧水や日焼け止めなどのわずかな刺激でも、顔にピリピリとした違和感を感じる
  • 花粉の季節は肌が荒れていつもヒリヒリして痛がゆい

特に酒さの場合、症状は数ヶ月以上にわたって持続し、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが一般的です。放置すると皮膚が厚くなり、鼻の形が変形してしまうこともあるため、早期に専門的な介入を行うことが重要です。スピカ スキンクリニック 横浜では、これら多岐にわたる症状を整理し、現状がどの段階にあるのかを分かりやすく説明いたします。

酒さ(赤ら顔)、毛細血管拡張症の原因について

酒さの根本的な原因は、現代の医学においても完全には解明されていません。しかし、様々な研究により、皮膚の免疫システムの異常や、血管を収縮・拡張させる神経系の調節機能の乱れ、さらには皮膚のバリア機能の低下が深く関わっていると考えられています。また、特定の外部刺激が引き金となって発症・悪化することが臨床現場ではよく見られます。

当院では、患者さんの生活習慣の中に症状を悪化させる要因が潜んでいないかを確認し、治療と並行して環境改善のアドバイスも行っています。具体的には、以下のような「増悪因子(症状を悪化させるきっかけ)」が挙げられます。

  • 紫外線による刺激 - 皮膚の組織にダメージを与え、慢性的な炎症を誘発します。
  • 温度変化 - 急激な寒暖差は血管の過剰な拡張を招き、赤みを強くします。
  • 食生活の偏り - アルコール、カフェイン、辛い食べ物(スパイス類)は血管を広げる作用があります。
  • 精神的ストレス - 自律神経の乱れを通じて、顔面の血流に影響を及ぼします。
  • ニキビダニ(デモデックス) - 誰の肌にもいる常在菌の一種ですが、過剰に増えると炎症の原因となります。
  • 不適切なスキンケア - 強い摩擦や刺激の強い化粧品の使用が、バリア機能を破壊しているケースが見受けられます。

毛細血管拡張症についても、こうした慢性的な皮膚への刺激や加齢、女性ホルモンの影響などが複雑に絡み合って起こります。横浜駅至近の当院へ来院される患者さんの中にも、仕事の忙しさによる睡眠不足やストレスで急激に症状が悪化したと訴える方が多くいらっしゃいます。原因が一つではないからこそ、専門的な視点での包括的な評価が欠かせません。

酒さ(赤ら顔)、毛細血管拡張症の病気の種類について

酒さはこれまで、進行度・重症度に合わせて第 1 度から第 3 度酒皶と呼称されてきましたが、海外では 2002 年以降に主たる症候に併せた病型分類(紅斑毛細血管拡張型,丘疹膿疱型,瘤腫型・鼻瘤,眼型)に変わってきており,症候別の治療方法が提案されています。

それぞれのタイプに応じて治療への反応やアプローチが異なるため、診断の際にはどの型に該当するかを慎重に判断します。

酒さが悪化する要因として,紫外線,外気温の急激な変化,刺激のある食べ物やアルコールの摂取などが知られています。

紅斑毛細血管拡張型(第1度酒さ、紅斑性酒さ)

最も多く見られる初期のタイプで、鼻の先や頬、眉間、顎に持続的な赤みが生じます。わずかな刺激でも顔が赤くなりやすいのが特徴で、徐々に細い血管が浮き出て見える「毛細血管拡張」を伴うようになります。ご自身では「のぼせやすい体質」と思い込んでいることも多いですが、火照りやチクチクとした違和感がある場合はこの段階の酒さである可能性が高いです。

丘疹膿疱型(第2度酒さ、酒さ性ざ瘡)

第1度の症状が進行し、赤みのある部分にニキビのような「ぶつぶつ(丘疹)」や、膿を持った「できもの(膿疱)」が混ざるようになった状態です。通常のニキビと異なり、コメド(面皰・毛穴の詰まり)が見られないことが特徴です。この段階では、炎症を抑える積極的な薬物療法が必要となります。詳細は「ニキビ(難治性ざ瘡)」のページも参考にしてください。

瘤腫型(第3度酒さ)

さらに進行すると、皮膚の結合組織や皮脂腺が増殖し、鼻の頭などがこぶのように盛り上がることがあります。これはいわゆる「鼻瘤(びりゅう)」と呼ばれる状態で、赤紫色に変色し、毛穴が大きく開いて凹凸が目立つようになります。男性に多く見られる傾向があります。

眼型(眼合併症)

酒さの症状が目やその周囲に現れるタイプです。脂腺性毛包周囲もしくは脂腺周囲の炎症反応を主座とする酒皶の炎症が,眼瞼縁において睫毛周囲と脂腺の一種であるマイボーム腺周囲に及んだものであり,マイボーム腺の機能不全によって,粘膜上皮の炎症から目の充血、目やに(眼脂)の増加、目の乾燥(ドライアイ)やゴロゴロとした異物感、まぶたの腫れ、結膜炎などを引き起こします。皮膚の症状と同時に起こることもあれば、目の症状が先に現れることもあります。現時点では眼型酒さに対するコンセンサスの得られた治療方法はありません。

酒さ(赤ら顔)、毛細血管拡張症の治療法について

酒さや毛細血管拡張症は、一朝一夕に完治する病気ではありません。しかし、皮膚科専門医の指導のもとで適切な薬を使い、生活習慣を整えることで、症状を落ち着かせた状態(寛解-かんかい-の状態)を維持することが十分に可能です。当院では、最新の知見に基づき、保険診療から自費診療まで幅広い選択肢を用意しています。

保険診療によるアプローチ

基本となるのは、炎症を抑え、血管の過剰な反応を鎮める治療です。当院では以下の薬剤を主に使用します。

  • ロゼックスゲル(メトロニダゾール) - 長らく海外の標準治療薬でしたが、日本でも近年保険適用となりました。抗細菌・抗原虫作用以外に抗酸化作用、抗炎症作用、酒さ患者のスキンバリアの改善などが報告されています。また、丘疹膿疱型酒さの炎症性皮疹の減少に有効であることが示されています。ただし、紅斑毛細血管拡張型酒皶や鼻瘤への有効性を示したデータはありません。
  • イオウ・カンフルローション - 古くからニキビ治療にも使われてきた塗り薬で、皮膚の炎症や皮脂の分泌を抑制するために併用することがあります。
  • 漢方薬(内服) - 丘疹膿疱型酒皶に荊芥連翹湯や十味敗毒湯,白虎加人参湯を用いた症例報告がありますが、現時点ではガイドラインで推奨できるエビデンスはないとされています。
  • 抗生剤(外用)- マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン,クリンダマイシン)の炎症性皮疹に対する効果が報告されていますが、長期使い続けることにになりやすいため、耐性菌の問題から推奨されていませんので当院でも処方しません。
  • 抗生剤(内服)- 丘疹膿疱型酒皶に対して、テトラサイクリン系薬剤(ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン)の内服を行ってもよいとはされていますが、日本では丘疹膿疱型酒皶患者に対する良質なエビデンスはないため、ガイドライン上は推奨されていません。
  • イベルメクチンまたはメトロニダゾール(内服) -丘疹膿疱型酒皶でしばしば検出される毛包虫(にきびダニ)の治療に、イベルメクチンまたはメトロニダゾール内服を個人輸入して使用するケースがまれに見られますが、日本での使用報告はなく、海外のエビデンスも不十分であるため、ガイドラインでは推奨されていませんので当院でも処方しません。ニキビダニの検査をやっているかどうか電話で問い合わせがたまにありますが、にきびダニがいてもいなくても治療方針は変わらず、無駄な検査となるため基本的には行いません。
自費診療(自由診療)によるアプローチ

保険診療だけでは改善が不十分な場合や、より積極的に赤みや血管拡張をケアしたい場合には、以下の選択肢を提案しています。

  

  • アゼライン酸 - 穀物に含まれる天然由来の酸で、炎症を抑える効果や毛穴の詰まりを改善する効果があります。刺激が比較的少なく、長期的に使用しやすいのがメリットです。海外の研究で,丘疹膿疱型酒さに対して外用アゼライン酸は外用メトロニダゾール(ロゼックス)と同等の有効性を持つとの報告がありましたが、日本ではまだ検証試験は行われていません。
  • フォトフェイシャルM22(IPL) - 特定の波長の光を当てることで、拡張した毛細血管にダメージを与え、赤みを改善させます。詳細は「フォトフェイシャル®M22」のページをご覧ください。海外のシステマティック・レビューでは、毛細血管拡張と紅斑を有意に減少させ、パルス色素レーザー(ダイレーザー) と効果は同等であったことが報告されています。また、日本でも毛細血管拡張に対する IPL の治療効果を画像解析で検討した臨床試験があり、治療効果が評価されています。ただし、治療のプロトコールは一定ではなく、治療機器や機器の設定などが医療機関によって異なるため、どこの医療機関でも同等の効果が出るわけでは無いことに注意する必要があります。

 

料金について

酒さや毛細血管拡張症の診療は、基本的に保険診療が適用されます。ただし、アゼライン酸の購入やフォトフェイシャルM22の施術については自費診療(100%自己負担)となります。当院で実施している主な自費メニューの料金目安は以下の通りです。

項目名 内容 料金(税込目安)
アゼライン酸クリーム 20%アゼライン酸配合(15g) 2,200円
フォトフェイシャルM22 部分照射、全顔照射 24,200円 - 46,200円程度(1回あたり)

※上記は薬剤代や施術代の目安であり、初診料や再診料が別途かかる場合があります。最新の価格については「料金表」のページをご確認下さい。

酒さ(赤ら顔)についてのよくある質問

Q1. 保険の塗り薬だけで治りますか?

A1. 多くの患者さんは、ロゼックスゲルなどの保険適用の塗り薬で症状の改善をある程度は実感されます。ただし、赤みが非常に強い場合や毛細血管がはっきりと拡張している場合は、自費診療の光治療などを組み合わせた方が効率的に改善するケースもあります。診察時に最適な組み合わせをご提案します。

Q2. 赤ら顔を隠すために厚いメイクをしても大丈夫ですか?

A2. メイクで隠したいというお気持ちはよく分かりますが、厚塗りはクレンジング時の摩擦を増やし、バリア機能を低下させる恐れがあります。その一方で、パウダーなどを何も塗らない素肌の状態は、花粉やほこりなどの刺激をダイレクトに受けやすくなってしまうため、「塗ることが刺激にならず」「外部刺激から肌をガードしてくれる」ようなパウダー、ファンデーション類の使用が望ましいと考えています。当院では、酒さやアトピー性皮膚炎、にきび、シミなど、「肌をこする行為」や「外部刺激」の影響で状態を悪化させるような疾患をお持ちの方には、クレンジング不要で、石けんで落とせるパウダーやファンデーションをご紹介しており、大変好評で多くのリピーターがおられます。カバー力も高く、コンシーラーなしでも赤みを隠すことができます。特に酒さやアトピーは花粉の時期に悪化することが多いですが、当院で今年からご紹介している花粉の付着防止に特化したパウダーは、大変好評で、辛い時期を乗り越えられたとのお声を多く頂戴しています。受付にも陳列しておりますので、是非お手にとってご確認下さい。

     

Q3. アトピー性皮膚炎も持っているのですが、治療は可能ですか?

A3. はい、可能です。当院はアトピー性皮膚炎の治療に最も力を入れており、敏感肌の管理にも精通しています。アトピーと酒さが合併している場合、使用する薬剤の刺激を考慮しながら慎重に治療を進める必要があります。どちらの症状も疎かにせず、トータルでケアいたします。詳細は「アトピー性皮膚炎」のページもご覧ください。

Q4. 治療期間はどのくらいかかりますか?

A4. 酒さは慢性的な疾患で、生活習慣に悪化の原因があることが多いため、お薬の治療だけでは十分には改善しないと考えて下さい。「何も我慢したくない」「薬だけでどうにかしたい」というお気持ちもわかりますが、カフェインやアルコール、香辛料、市販のパウダー・ファンデーション類、熱いお風呂、ホットヨガ等の酒さを悪化させる生活習慣を根本的に見直さないと、無駄にお薬代を払い続けることになってしまいます。医師の指導の下、生活習慣を変え、お薬を適切に使用した上で、効果を実感するまでに1ヶ月から3ヶ月、安定した状態を保つためには半年以上の継続が必要な場合が多いです。焦らず、ご自身のペースで治療を続けていくことが、良い結果に繋がります。

Q5. 酒さにはにきびダニが関係していると聞きました。検査はできますか?

A5.にきびダニがいてもいなくても治療は変わらず、無駄な検査となるため基本的には行いません。にきびダニの治療としてイベルメクチン(内服)またはメトロニダゾール(内服)を個人輸入で行っている医療機関もあるようですが、日本での使用報告はなく、海外のエビデンスも不十分であることから、ガイドラインでは推奨されていませんので当院でも処方しません。

院長より

顔の赤み、いわゆる「赤ら顔」で悩んでいる方の多くは、これまで周囲に「ただのぼせやすいだけ」「お酒を飲んでいるの?」と軽く見られたり、市販の化粧品を試しては効果が出ず、諦めかけていた経験をお持ちです。しかし、酒さは決して放置して良いものではなく、皮膚科専門医による適切なケアによって、その悩みは大きく軽減できる可能性があります。

私たちは、患者さんが「出された薬を正しく、そして楽しく続けられること」を何よりも大切にしています。どれほど優れた薬も、自己流の塗り方に戻ってしまったり、途中でやめてしまったりしては、本来の効果を発揮できません。当院では、塗り薬の量や回数、スキンケアの際の細かな注意点について、資料を用いて繰り返しご説明しています。時には「少し説明が丁寧すぎるかな」と感じられることもあるかもしれませんが、それは皆様に一日も早く快適な肌を取り戻していただきたいという一心からです。

私自身、親族が重症のアトピー性皮膚炎から白内障を患った経験をきっかけに、皮膚疾患がもたらす心身のストレスの重さを深く理解しています。見た目の悩みは、自信を奪い、人との交流を遠ざけてしまうこともあります。だからこそ、横浜駅徒歩すぐという立地で夜間診療を行い、忙しい社会人や学生の方でも無理なく通い続けられる環境を整えました。

「このくらいの赤みで受診してもいいのかな」と迷う必要はありません。台町交差点すぐ、まいばすけっとさんの上のクリニックで、皆様をお待ちしております。まずは一度、今のお悩みを私たちに聞かせてください。一緒に、明るい笑顔を取り戻しましょう。

医院の詳細や受診の流れについては「受診について」のページ、または「アクセス」のページをご確認ください。

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