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円形脱毛症

抜け毛・薄毛の治療(AGA)

円形脱毛症とは

毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられており、免疫細胞が毛根の細胞を攻撃することにより、毛髪が折れたり切れたりします。

橋本病に代表される甲状腺疾患、尋常性白斑、SLE、関節リウマチ、I 型糖尿病、重症筋無力症などの自己免疫性疾患が合併する場合があることが知られています。

また、アトピー性皮膚炎を合併している例が高頻度に見られます。

原因

毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。

ストレスが原因というのは俗説で、ストレスと円形脱毛症の因果関係は判明していません。

症状

脱毛は頭部だけではなく、毛髪が存在するあらゆる部位に発生します。汎発型という全身に症状が出る型では、頭部に加えて体毛全ての毛が脱毛します。

爪に小陥凹を伴うこともあります。

脱毛の範囲が広いほど、治りにくいとされています。

検査

ダーモスコピーという拡大鏡で、頭皮と毛髪の状態を確認します(保険適用あり)。

治療

病状にもよりますが、単発、軽症の方の場合は、まずステロイド外用、セファランチン・グリチロン内服、フロジン外用から治療をスタートすることが多いです。

なかなか治療に反応しない場合は、紫外線療法や、ステロイド局注を行います。

また、2022年6月に、オルミエントという飲み薬、2023年6月にリットフーロという飲み薬が新たに認可されました。これらの薬剤は免疫を強く抑え感染症を引き起こすリスクがあるため、開始時にレントゲンや血液検査などの詳しい検査が必要ですので、開始時は総合病院へ紹介となります。

 ※オルミエント(JAK阻害剤):成人の、頭部全体の概ね50%以上に脱毛が認められ、過去6ヵ月程度毛髪に自然再生が認められない患者さんに使用することが   あります。

  リットフーロ(JAK3/TEC ファミリーキナーゼ阻害剤):成人および12歳以上の、頭部全体の概ね50%以上に脱毛が認められ、過去6ヵ月程度毛髪に自然再生が認められない患者さんに使用することがあります。

ステロイド外用(塗り薬)

strong、very strong、strongest クラスのステロイドを脱毛部位に1日1~2回塗ります。副作用としてはざ瘡や毛包炎に注意が必要であり、長期使用により皮膚の萎縮、血管拡張、陥凹をきたす可能性があります。

ステロイド局注療法(注射)

ケナコルトというステロイド薬を、脱毛部の皮膚に注射する治療法です。副作用として注射部位に皮膚の萎縮、血管拡張が起こる事があります。また脱毛が広範囲に及ぶ場合には注射の量が増えてしまうため、他の治療を検討します。小児に対して行うことは勧められていません。

紫外線療法(光線療法)

当院ではエキシマライトによる治療を行っています。週1~2回ほどの照射で、 少しずつ照射量を増量していきます。

紫外線療法について詳しくはこちら

セファランチン・グリチロン内服(飲み薬)

効果は実証されていませんが、広く使われており、安全性が担保されている薬です。健康保険が使えます。

フロジン外用(塗り薬)

効果は実証されていませんが、広く使われており、安全性が担保されている薬です。健康保険が使えます。

ステロイド内服(飲み薬)

発症後 6 カ月以内で、急速に進行している成人の方に期間を限定して行うことがあります。休薬後の再発率が高いため、他の治療で良くならない方に限定して使用します。

局所免疫療法(SADBE、DPCP)

かぶれを引き起こす物質を脱毛部に塗り、かぶれによって引き起こされる反応によって、毛に対する自己免疫反応を抑えます。※当院では行っておりません。

ステロイドパルス(点滴)

発症後 6 カ月以内で、急速に進行している成人の方に行うことがあります。入院で行う治療ですので、提携医療機関をご紹介致します。

抗ヒスタミン剤内服(飲み薬)

効果の実証はされていますが、アトピー性皮膚炎を併発している方以外に対しては健康保険が使えません。※当院では行っておりません。

液体窒素療法

十分な実証はされていませんが、効果があるという報告もあります。健康保険が使えません。※当院では行っておりません。

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