毛細血管拡張性肉芽腫(化膿性肉芽種)
毛細血管張性肉芽腫とは
赤い盛り上がりのあるできもので、毛細血管が増殖してできる赤い良性の皮膚腫瘍です。
表面に特有の光沢があり、やわらかく、わずかな刺激で出血するのが特徴です。
ケガや細かい傷に刺激が加わることで生じますが、原因がはっきりせずに生じることもあります。
小児の顔面、成人の手足などによく生じます。
爪が皮膚に食い込むこと(陥入爪・巻き爪)によって、爪の周りに生じることもあります。
経過
擦れや圧迫などの刺激が加わることで徐々に大きくなり、出血もします。 自然に治ることはほとんどないので、何らかの治療が必要になります。
治療
テーピング、爪の切り方指導
陥入爪(巻き爪)が原因の場合、テーピングや正しい爪切りで皮膚への食い込みを減らすことが必要です。
ステロイド外用
腫瘍を小さくする効果があります。
液体窒素療法
- 患部を繰り返し凍らせて縮小させる治療です。
- 痛みが強く、水疱や血豆を伴う場合もあります。
- 料金:3,840円(3割負担:約3か月の一連の治療に対して初回のみ請求、別途診察料)
- 対象:サイズが小さいもの。
- 回数:少なくとも5回程度で、多いと10回以上必要になる場合もあります。
※巻き爪による刺激が原因となっている場合は、巻き爪自体の治療を併行して行わないとなかなか改善しません。
※治りが悪い場合は、途中で手術に切り替えることもあります。
手術(腫瘍を切りとる)
- 一度の治療で治したいというご希望がある場合、腫瘍のサイズが大きすぎて液体窒素では効果が望めない場合に行うことがあります。
- 当院では行っていない為、提携医療機関をご紹介します。
料金:紹介状(3割負担750円程度)+紹介先での診察(初診860円程度)+紹介先での採血(3割負担1,000円程度)+紹介先での手術代(保険適応、自己負担1万円程度)