炭酸ガス(CO2)レーザー
ほくろやイボを、手術で取るより簡単に取ることができます。
当院では、ウルトラパルスモード搭載の炭酸ガスレーザーを使い、傷あとの残りにくいほくろ除去を行っています。
傷あとは全く残らないわけではありませんし、術後に自宅で指示通りのケアを続けられることが前提ですが、顔などの血流の多い部位に関しては、手術で縫うよりは比較的きれいに取ることができます。
炭酸ガスレーザーによるウイルス性イボ(尋常性疣贅)、尖圭コンジローマの治療は、当院では行っておりません。
施術の流れ
①塗る麻酔(エムラクリーム)を塗り、ラップで覆います。
②30分~60分程度、麻酔が効くのを待ちます。
※盛り上がりが大きいできものは、麻酔が奥まで浸透しづらいので、注射による麻酔を行うことがあります。
③麻酔をふき取って、レーザーを当てます。大きさや個数によりますが、1か所3分程度です。
④レーザーを当てた個所は、擦りむいたような傷になります。
ワセリンを塗り、テープで覆って、処置終了です。
⑤翌日まではテープはそのままにして頂きます。翌日以降は、1日1回、患部をやさしく洗った後、ワセリンを塗り、テープで覆います。テープにじゅくじゅくした液体がつかなくなるまで(数日~2週間程度)同様の処置を続けます。
⑥傷に皮膚が張ってきたら、日焼け止めテープ(エアウォールUVなど)で保護し、はがれたら張り替えます。傷に紫外線が当たると色素沈着しやすいので、周囲の皮膚と同じようになるまでは、日焼け止めテープの使用を続けて頂くことをお勧めします。
炭酸ガスレーザーで取れるもの
・ほくろ(良性)
・いぼ ※ウイルス性のいぼ(尋常性疣贅、尖圭コンジローマ)に対しては、当院ではこの治療を行っておりません。
脂漏性角化症という加齢に伴ういぼを除去できます。脂漏性角化症は、保険診療の液体窒素療法でも治療できますので、ご予算や、仕上がり具合でどちらか選択して頂けます。
・汗管腫、脾粒腫、他良性腫瘍
症例写真
①脂漏性角化症(老人性イボ)
治療前
治療後
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眼の横にあった脂漏性角化症を炭酸ガスレーザーで除去しました。
脂漏性角化症はほくろに比較すると皮膚の浅い部分に病変がとどまっているため、傷もほくろと比較して浅くなります。
施術直後はわずかに中央に浸出液がみられましたが、数日で治まります。
②軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)
治療前
治療後
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腹部の軟性線維腫という良性腫瘍を炭酸ガスレーザーで除去しました。
少し根っこのある病変なので、施術直後の傷は陥凹しています。
皮膚は、傷の底面と側面から少しずつ盛り上がってきますので、1~2か月後には平らになります。
傷は放っておくと、平らを通り越して周囲の皮膚より盛り上がっていく傾向にありますので、テープを最低3か月は貼付し、余分な盛り上がりを防ぎます。
③脾粒腫
治療前
治療後
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首に3か所あった脾粒腫を炭酸ガスレーザーで除去しました。
盛り上がりがなくなり、わずかにへこんだ傷となっています。
この程度の浅い傷であれば、ジュクジュクした浸出液を半日~1日程度で治まりますので、ワセリンはその段階で不要になります。
※麻酔クリームの影響で少し皮膚が赤くなっています。