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ウイルス性イボ(尋常性疣贅)

注:

※当院では液体窒素のみ行っています。液体窒素以外の治療行っておりません。

ウイルス性イボ(尋常性疣贅)とは

「イボ」は、皮膚から盛り上がっている小さなできものをいいます。

その中で“尋常性疣贅”という種類のイボは、ヒトパピローマウイルスが皮膚の小さなキズから感染することによって発症します。

この病気は非常に治りにくくうつりやすいためお困りの方も多い疾患ですが、これをやったら早く治る、という決定的な治療法がないのが現状です。

 

治療には根気が必要です

患者さんの想像より、はるかに長い治療期間(平均半年~1年)が必要です。

針穴ほど小さいものでも完全に治るまでに1年以上かかる方もいます。治りにくいことから病院に不満を持ち、いくつもの病院を転々とする患者さんが多い病気の一つです。

完全に治るまでは、感染性(自分や他人にうつる性質)は消えないため、治療中であっても体の他の場所に新しいイボが増えることがよくあります。それを防ぐ方法はありません。

治療法

※炭酸ガスレーザーによるウイルス性イボ(尋常性疣贅)の治療は、当院では行っておりません。(ガイドライン上は推奨度B(=行うよう勧められる)、保険適用なし)。

※イボ剥ぎ術(手術)は当院では行っておりません。(ガイドライン上は推奨度C1(=行っても良いが十分なエビデンスが無い)、保険適用あり)。

※モノクロロ酢酸やベセルナクリーム、5FU、ブレオマイシン、レーザーなどによる治療は行っておりません(これらの治療は保険適用なし)。

※液体窒素による治療以外は行っておりません。

①液体窒素【保険診療】

ガイドラインで強く推奨されている治療法(推奨度A=行うよう強く勧められる)で、イボの治療の基本です。

液体窒素を当てると、イボは凍って白くなります。白くなったイボは数分で元の色に戻ります。

イボの周りの柔らかい皮膚の方がイボ自体よりも白くなりやすいですが、当てている場所がずれているわけではありません(ずれていると思い込んでクレームを言われる患者さんが時々います)。

ドライアイスを押し付けるようなものですから、処置中は冷たいという感覚を通り越して、痛みがあります。この痛みに耐えきれず、治療を中断してしまう患者さんもいます。

ウイルスは自分に栄養をまわすために周囲に細かい血管を増やします。そのため、ウイルスを取り除こうとするとその細かい血管も一緒に取り除くことになり、多少の出血をします。時々、「血が出るなんで医療ミスではないか」というクレームがありますが、決してミスではなく、病気の性質上、必然的な現象です。帰宅後に血が止まりにくい場合は、ガーゼを厚めに当てて上からテープで強めに圧迫して固定してください。

長期間放置したイボは、特に治りにくい特徴があります。完全に治るまでの期間があまりにも長いため、治療方法に問題があるのではと考えて医療機関を転々とされる方も少なくありません。

イボの治療はどんなに丁寧に行っていても治り方には個人差が大きく、治療の仕方の工夫で治療期間を短くすることは困難です。

 

 

 

 

 

②サリチル酸(スピール膏) 【保険診療】

液体窒素と並んでガイドラインで強く推奨されている治療法です。(推奨度A=行うよう強く勧められる)

 

 

 

 

 

 

厚く硬くなった皮膚を柔らかくし、イボの角質を取り除きます。

 〈貼り方〉

  1. 患部より小さめに切ってください。
  2. 患部に貼ってください。
  3. ずれないように固定用テープで上からしっかり止めてください。

 ※2~3日ごとに新しい薬剤と交換してください。完治には個人差があります。患部が完全に取り切れない場合は、1~3を繰り返してください。

③ヨクイニン(内服)【保険診療】

ハトムギからつくられる漢方薬で、ガイドラインでも推奨されている方法です(推奨度B(=行うよう勧められる))。数か月内服し、ウイルスに対する免疫力を高めると考えられています。ハトムギ茶を飲むのも効果的です。

 

 

 

 

 

④その他

自費診療で、モノクロロ酢酸・トリクロロ酢酸の外用、ブレオマイシン(抗がん剤)の局所注射、5ーFU(抗がん剤)外用、フェノール外用、グルタールアルデヒド外用、レチノイド外用・内服、インターフェロンの局所注射、ベセルナ軟膏の外用などを行っている医療機関もありますが、効果が一定ではないこと、高価であること、副作用もあることなどを考慮し、当院では行っておりません。

Q&A

Q 医療機関に数か月間通っているのに治りません。治療の仕方が悪いのではないですか?

→A ウイルス性イボは治り方に個人差が大きくそもそも治りにくいので、どんなに工夫して治療しても治るまでに1年以上かかることもあります。「こんなに小さなイボで、毎週治療に通っているのに、まだ治らないのか」、という患者さんの気持ちもよくわかりますが、医療機関側もできる限りの工夫はしています。

Q 医療機関で治療を始めているのに、別の場所に新しくイボがでてきました。治療法が悪いのではないのですか?

→A 治療を開始した部位であっても、治りきるまでの間は感染性が失われず、その部位と接触した箇所に新しい病変ができることを防ぐことはできません。治療の良し悪しではなく、病気の性質の問題です。

Q 液体窒素を当てたら、水ぶくれ、血豆になりました。医療ミスではないですか?

→A 治療効果を出すために強めに液体窒素を当てると、時に水ぶくれ、血豆になることがありますが、医療ミスではありません。水ぶくれ、血豆は無理につぶそうとはせず、ガーゼで覆って下さい。

Q 液体窒素を当てたら、イボではなく、その周りの皮膚が白くなりました。当てる場所を間違えたのではないですか?

→A イボ自体よりもイボの周りの柔らかい皮膚の方が角質が薄いため、イボに液体窒素を当てるとイボは変色せず、周りの皮膚の方だけが白くなりやすいですが、当てている場所がずれているわけではありません。

 

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