巻き爪(陥入爪)、爪囲炎
スピカ スキンクリニック 横浜では、足の爪が食い込んで痛む巻き爪や、爪の周りに炎症が起きる爪囲炎(そういえん)の診療を行っています。当院は横浜駅きた西口から徒歩3分の「はまレールウォーク」を下りてすぐの場所にあり、お仕事帰りや学校帰りでも通いやすいよう、夜間診療にも対応しています。日本皮膚科学会の皮膚科専門医である院長が、お一人お一人の爪の状態を丁寧に診察し、痛みを和らげるための最適なケアを提案いたします。足の爪のトラブルは「どこに相談すればいいのかわからない」と悩まれる方が多いですが、皮膚の専門家である私たちにお任せください。当院では手術やワイヤー矯正は行っていませんが、保険診療の範囲内で痛みをコントロールする治療に力を入れています。
巻き爪(陥入爪)、爪囲炎の症状について
爪のトラブルには、大きく分けて「爪自体が丸まっていく状態」と「爪が周囲の皮膚に突き刺さって炎症を起こしている状態」があります。これらが進行すると、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みが生じることがあります。
足の指の強い痛みと腫れ
最も多く見られる症状は、歩くときや靴を履いたときに感じる痛みです。特に親指の端が赤く腫れ上がり、少し触れただけでも激痛が走ることがあります。炎症が強くなると、安静にしていてもズキズキとした痛みを感じるようになります。
膿(うみ)が出る・出血する
爪が皮膚を傷つけ、そこから細菌が入ると化膿して膿が溜まることがあります。靴下を脱いだときに血や膿が付着している場合は、細菌感染を起こしている可能性が高いです。放置すると炎症が広がり、さらに治りにくくなるため、早めの受診をお勧めします。
肉芽(にくげ)の形成
皮膚の傷がなかなか治らないとき、体が傷を埋めようとして赤く盛り上がった組織を作ることがあります。これを毛細血管拡張性肉芽腫と呼びます。非常に柔らかく、少しの刺激で出血しやすいのが特徴です。この状態になると、通常のケアだけでは改善が難しくなります。詳細については、「毛細血管拡張性肉芽腫」のページを参照してください。
巻き爪(陥入爪)、爪囲炎の原因について
爪が皮膚に食い込んだり、周囲が荒れたりする原因は、日々の生活の中に潜んでいます。原因を正しく知ることは、再発を防ぐための第一歩です。
不適切な爪の切り方
深爪をしてしまうことが最大の原因の一つです。爪の角を短く切りすぎると、爪が伸びてきたときに周囲の肉を突き刺すように進んでしまいます。これを「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼び、一度このサイクルに入ると自分でのケアは非常に困難になります。
靴による圧迫
先の細いパンプスや、サイズが合っていない靴を履き続けると、爪が横から強く圧迫されます。また、大きすぎる靴も靴の中で足が動いてしまい、指先が靴にぶつかり続けるため、爪に大きな負担がかかります。スピカ スキンクリニック 横浜では、靴の選び方のアドバイスも行っています。
歩き方や姿勢の影響
浮き指(歩行時に指が地面につかない状態)や、外反母趾などがあると、爪に適正な圧力がかからなくなります。爪は本来、下からの圧力を受けることで平らな状態を保っています。歩行時に指先を使わないと爪は丸まる性質があるため、適切な運動も重要です。
急激な体重の増加
体重が急に増えると、指先にかかる負荷が増大します。指の肉が爪を包み込むように盛り上がってしまい、相対的に爪が食い込みやすい状況を作り出します。妊娠中や急激なダイエットのリバウンド後などは注意が必要です。
巻き爪(陥入爪)、爪囲炎の病気の種類について
一言に「足の爪の痛み」と言っても、医学的にはいくつかの状態に分けられます。それぞれの状態に合わせて適切な処置を行います。
巻き爪(弯曲爪)
爪が内側に大きくカーブしている状態です。これ自体は病気ではありませんが、曲がり方が強くなると皮膚を圧迫して痛みが生じます。見た目が気になって受診される方も多いですが、痛みや腫れがない場合は保険診療の対象外となります。
陥入爪(かんにゅうそう)
爪の端が周囲の皮膚(側爪郭)に突き刺さり、炎症を起こした状態です。深爪がきっかけになることが多く、激しい痛みや出血、肉芽形成を伴うことがあります。こちらは保険診療での治療が可能です。
爪囲炎(そういえん)・ひょうそ
爪の周囲に細菌が感染し、赤く腫れて膿が溜まった状態です。爪が食い込んでいる場合だけでなく、逆剥け(さかむけ)や小さな傷から菌が入ることもあります。指全体が腫れ上がる前に処置が必要です。
爪白癬(爪水虫)による変形
爪に白癬菌(カビの一種)が感染すると、爪が厚く、もろくなります。厚くなった爪が靴に圧迫されることで、二次的に巻き爪のような痛みを引き起こすことがあります。心当たりのある方は、「水虫・爪白癬の治療」のページを参照してください。
巻き爪(陥入爪)、爪囲炎の治療法について
当院では、患者さんの身体的・経済的負担を考慮し、まずは保険診療による保存的治療を優先して行います。なお、手術や自由診療による矯正は行っておりませんので、あらかじめご了承ください。
テーピング法
伸縮性のあるテープを使用して、食い込んでいる爪から皮膚を引っ張り、隙間を作る方法です。非常にシンプルな治療ですが、正しく行うことで9割以上の方の痛みや腫れが改善に向かいます。ご自宅でも毎日交換していただく必要がありますが、その方法については診察時に詳しくお伝えします。
液体窒素療法
炎症がひどく、肉芽(赤い盛り上がり)ができている場合に行います。マイナス196度の液体窒素で患部を冷やし、異常な組織を縮小させます。一度では治りきらないため、1週間から2週間おきに数回の通院が必要です。詳しくは、「液体窒素療法」のページをご覧ください。
爪甲(そうこう)切除
食い込みが激しく、テーピング等では痛みが取れない場合に、原因となっている爪の端を一部斜めにカットします。一時的に痛みを取り除く効果は高いですが、爪が伸びてくると再発するリスクがあります。あくまで緊急避難的な処置として検討します。
外用薬・内服薬による加療
細菌感染が疑われる場合には、抗生剤の塗り薬や飲み薬を処方します。膿が溜まっている場合は、少し切開して膿を出す処置を行うこともあります。また、肉芽に対しては、炎症を抑えるためのステロイド外用薬を併用する場合もあります。
当院で行っていない治療について
以下の治療は、スピカ スキンクリニック 横浜では実施しておりません。これらの治療を希望される場合は、対応可能な医療機関をご案内いたします。
- フェノール法(爪を作る部分を薬で焼く手術)・・爪の幅を狭くすることによって食い込みをなくす手術です。皮膚に食い込んでいる部分の爪を根元から除去し、爪を作っている部分をフェノールという薬品で腐食させ、その部分の爪を生えてこなくさせる治療です。治療前と比較すると、爪の幅は狭くなります。ただし再発も多い治療です。
- ワイヤー法(自費による爪の矯正)・・巻いている爪にワイヤーを接着させて、ワイヤーがまっすぐに復元する力を利用して巻き爪を矯正します。爪が2~3mm程度伸びていないと装着できません。1~2ヶ月に1度、ワイヤーを入れ替える必要があります。根本的な生え方を治すことはできないので、ワイヤーを付けている間だけ巻いている状態が改善しますが、外してしまうと元に戻ってしまいます。
- 人工爪の作成
巻き爪(陥入爪)、爪囲炎についてのよくある質問
Q1. 受診したその日にすぐ痛みはなくなりますか?
A1. 申し訳ありませんが、当日すぐに痛みが完全になくなる治療は存在しません。テーピングや薬による治療を開始し、数日から数週間かけて徐々に炎症を鎮めていきます。
Q2. 巻き爪を根本的に治してまっすぐにできますか?
A2. 爪の生え方そのものを恒久的に変える治療法は、残念ながら現代の医学でも確立されていません。ワイヤー矯正なども、装着している間は平らになりますが、外すと元に戻ってしまうケースが非常に多いです。当院では「痛みが出ない状態」を維持することを目指します。
Q3. どのような靴を履くのが良いですか?
A3. 指先を圧迫しない幅広の靴を選び、靴紐をしっかり締めて「かかと」を固定することが重要です。靴の中で足が前滑りしないようにすることで、爪への衝撃を和らげることができます。靴紐は、結んだまま靴を履くのでは無く、靴を履く度に毎回結び直すことが必要です。
Q4. 爪をまっすぐに伸ばす「スクエアカット」とは何ですか?
A4. 爪の角を切り落とさず、先端が四角い形(スクエア)になるように切る方法です。角を残すことで皮膚への食い込みを防ぎます。長さは指の腹と同じくらいが理想です。
Q5. 足の裏にたこもありますが、一緒に診てもらえますか?
A5. はい、もちろんです。足の裏のトラブルも併せて拝見します。「たこ・ウオノメの治療」のページも参考にしてください。
院長より
横浜駅のきた西口からすぐの場所に開院したスピカ スキンクリニック 横浜では、皮膚科の全般的なお悩みにお応えしています。特に私は、日本皮膚科学会の皮膚科専門医として、患者さんの日常が少しでも快適になるよう、エビデンス(医学的根拠)に基づいた治療を大切にしています。当院が最も力を入れているのはアトピー性皮膚炎の治療ですが、爪の痛みで歩行が困難になっている患者さんを救うことも、皮膚科医としての重要な役割だと考えています。
巻き爪や陥入爪は、命に関わる病気ではありません。しかし、一歩踏み出すたびに感じる痛みは、想像以上に精神的なストレスとなります。痛みを我慢して歩き方が不自然になると、腰痛や膝の痛みにつながることもあります。当院では、手術のように「切る」治療ではなく、患者さんの爪を大切に残しながら、痛みと上手に付き合っていく方法を一緒に考えていきます。横浜駅周辺にお住まいの方や、通勤・通学で駅を利用される方は、ぜひお気軽にご相談ください。夜間診療も行っておりますので、お仕事の後でも時間に余裕を持って受診していただけます。
爪の健康を守るためには、毎日のセルフケアが欠かせません。どのような靴を選び、どのように爪を切るべきか、専門医の視点から丁寧にお伝えします。一人で悩まずに、まずは診察室でお話を聞かせてください。スタッフ一同、笑顔で皆さんの来院をお待ちしております。詳しい受診方法については「受診について」のページをご確認ください。
当院の理念や院長についての詳細は、「院長紹介」のページからご覧いただけます。また、診察をスムーズに進めるために、あらかじめ「問診票ダウンロード」をご利用いただくことも可能です。皆さんの足元が少しでも軽くなるよう、全力でサポートさせていただきます。

