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毛孔性苔癬

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は、主に二の腕や太もも、お尻などの毛穴が角質で詰まり、ぶつぶつとした鳥肌のような状態になる皮膚の疾患です。痛みや痒みはほとんどありませんが、見た目や手触りが気になるという理由で、思春期の学生さんや若い世代の方が多く受診されます。「スピカ スキンクリニック 横浜」では、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医である院長が、患者さんお一人おひとりの肌質を見極め、適切なケア方法をご提案いたします。当院は横浜駅きた西口から徒歩3分の立地にあり、夜間診療も行っているため、学校や仕事帰りにも継続して通いやすい環境を整えています。特にアトピー性皮膚炎との関連も深く、当院が最も力を入れている「皮膚バリア機能の改善」という視点から、毛孔性苔癬の根本的なスキンケア指導も丁寧に行います。なかなか良くならない「二の腕のぶつぶつ」でお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

毛孔性苔癬の症状について

毛孔性苔癬の主な症状は、皮膚の表面がザラザラとした「ぶつぶつ」に覆われることです。触れると、おろし金やヤスリのような感触を覚えることもあり、「鮫肌(さめはだ)」と表現されることもあります。

よく見られる症状の特徴を整理すると、以下のようになります。

  • 毛穴に一致した小さな盛り上がり(丘疹)が多発する
  • 触れるとザラザラ、硬い感触がする
  • 色は皮膚の色と同じか、あるいは赤みや茶褐色の色調を伴う
  • 自覚症状としての痒みや痛みは、原則として伴わない

症状が出やすい部位は決まっており、左右対称に現れることが多いのが特徴です。特に二の腕(上腕の外側)が最も代表的な部位です。その他、太ももの前面やお尻、場合によっては背中や頬に見られることもあります。

見た目と色調の変化

ぶつぶつの中央に、硬くなった角質が詰まっているのが見えます。時には、その角質の中に産毛が丸まって閉じ込められている「捻転毛(ねんてんもう)」という状態が観察されることもあります。炎症が起きると毛穴の周囲が赤くなり、目立ちやすくなります。これを放置したり、無理に潰したりすると、色素沈着を起こして茶色っぽく跡が残ってしまう場合があるため、注意が必要です。

年代による変化

毛孔性苔癬は、幼少期から認められることもありますが、特に思春期に症状が強くなる傾向があります。その後、20代から30代と年齢を重ねるにつれて、自然に目立たなくなることが多い疾患です。しかし、大人になっても症状が残り、見た目のコンプレックスを感じ続けてしまう方も少なくありません。当院では、患者さんのライフステージに合わせたアドバイスを行っています。

毛孔性苔癬の原因について

毛孔性苔癬の根本的な原因は、完全には解明されていません。しかし、臨床的には皮膚の角質代謝(ターンオーバー)の異常が関与していると考えられています。本来剥がれ落ちるべき古い角質が、毛穴の出口に溜まって「栓」のように詰まってしまうことで、あの独特のぶつぶつが形成されます。

遺伝的要因の影響

毛孔性苔癬は、遺伝的な体質が大きく関わっていると言われています。「常染色体優性遺伝(顕性遺伝)」という形式をとることが多く、ご両親のどちらかに同様の症状がある場合、お子さんにも現れやすい傾向があります。これは、肌の質や角質の厚さなどの体質が引き継がれるためと考えられています。

乾燥とアトピー性皮膚炎

乾燥肌の方は、角質が硬くなりやすく、毛孔性苔癬を発症しやすいことが知られています。また、アトピー性皮膚炎を合併している患者さんが非常に多いのも特徴の一つです。当院ではアトピー性皮膚炎の治療に最も力を入れていますが、アトピーの治療過程で肌の保湿状態が良くなると、毛孔性苔癬のザラザラ感も和らぐケースを多く経験しています。

アトピー性皮膚炎の詳細については「アトピー性皮膚炎」のページを参照してください。

ホルモン代謝の影響

思春期に症状が悪化し、30代以降に軽減することが多いため、性ホルモンの代謝が関わっているという説もあります。また、ビタミンAの代謝異常や、肥満などが影響を与える可能性も指摘されていますが、決定的な原因の一つに絞ることは難しく、複数の要因が絡み合っていると考えられます。

毛孔性苔癬の病気の種類について

毛孔性苔癬そのものは一つの疾患名ですが、臨床現場ではその見え方や、合併する他の皮膚疾患との関連によっていくつかのパターンに分けられます。ご自身の症状がどれに近いかを知ることは、治療の選択に役立ちます。

炎症を伴うタイプ

毛穴の周りに赤みが強く出るタイプです。特に夏場など汗をかく時期や、服の摩擦が強い時に赤みが目立つことがあります。炎症が長引くと、炎症後色素沈着を起こし、茶色いシミのような跡が残ってしまうことがあります。

色素沈着がメインのタイプ

ぶつぶつとした盛り上がりよりも、毛穴の一つひとつが茶色く色づいていることが目立つタイプです。色を薄くするには時間がかかるため、早めのケアが推奨されます。色味の変化が気になる場合は、当院で診察を行い、適切な外用薬を検討します。

アトピー性皮膚炎合併型

アトピー性皮膚炎特有の「乾燥(ドライスキン)」や「バリア機能の低下」を背景に持つタイプです。この場合、単に角質を削る治療だけでなく、肌全体の炎症を抑え、しっかりと保湿してバリア機能を整える治療が必要不可欠です。当院の皮膚科専門医が得意とする領域でもあります。

顔面に現れるタイプ(顔面毛包性紅斑黒皮症)

頬などに網目状の赤みや茶褐色の色付けが現れるもので、毛孔性苔癬のバリエーションの一つと考えられています。耳の前から頬にかけてザラつきと赤みが広がるのが特徴で、男性に多く見られる傾向があります。

毛孔性苔癬の治療法について

毛孔性苔癬は、健康に害を及ぼす病気ではありません。しかし、見た目のストレスを軽減するために、皮膚科では様々な治療が行われます。基本は「硬くなった角質を柔らかくして取り除くこと」と「保湿すること」の2点です。

保険診療による外用療法

まずは保険適用の塗り薬から開始するのが一般的です。継続して使用することで、ザラザラとした感触を改善していきます。

尿素配合軟膏

尿素には、水分を保持する効果と、硬くなった角質を溶かして柔らかくする作用があります。最も一般的に処方される薬です。お風呂上がりの清潔な肌に塗るのが効果的です。

サリチル酸ワセリン軟膏

より強力に角質を剥がす作用(ピーリング作用)を持つ軟膏です。非常にザラつきが強い部分に使用します。ただし、妊娠中の方は使用できないため、診察時に必ずお伝えください。当院では、より浸透を高めるために、塗布後にラップで覆う「密封療法」の具体的なやり方も指導しています。

ヘパリン類似物質(保湿剤)

乾燥が原因で角化が進んでいる場合に併用します。肌のバリア機能を整え、新しい角栓ができないように予防する役割を果たします。

自由診療による施術(ケミカルピーリング)

塗り薬だけでは改善が乏しい場合や、より積極的に早くきれいにしたい場合には、自由診療での施術を提案することがあります。当院では「ケミカルピーリング」を行っています。

ケミカルピーリングは、グリコール酸などの薬剤を皮膚に塗布し、古い角質や毛穴の詰まりを化学的に除去する治療です。ターンオーバーが正常化され、新しくきれいな肌の再生を促します。二の腕のぶつぶつだけでなく、同時に起きている色素沈着の改善も期待できます。

症例写真については「フォトフェイシャル+ケミカルピーリング症例写真」のページを参照してください。

自宅でのセルフケアの注意点

治療と並行して、以下のことに気をつけていただくだけでも、悪化を防ぐことができます。

  • 体を洗う時に、ナイロンタオルなどでゴシゴシ擦りすぎない(刺激で角質がさらに厚くなります)
  • ぶつぶつを無理に爪で押し出さない(細菌感染や色素沈着の原因になります)
  • 入浴後は5分以内に保湿剤を塗り、乾燥を防ぐ

料金について

保険診療の場合は、初診料・再診料のほかに、お薬代(3割負担など)がかかります。自由診療のケミカルピーリングについては以下の通りです。

施術内容 料金(税込) 備考
ケミカルピーリング(二の腕) 11,000円~ 範囲により異なります
ケミカルピーリング(背中) 16,500円~ 範囲により異なります

※自由診療は公的医療保険が適用されません。詳細な費用については診察時にご説明いたします。

毛孔性苔癬についてのよくある質問

Q1. 二の腕のぶつぶつは、うつりますか?

A1. いいえ、毛孔性苔癬はウイルスや細菌による感染症ではないため、他の方にうつることはありません。ご自身の他の部位に広がることも、感染によるものではありません。

Q2. どのくらいの期間で治りますか?

A2. 塗り薬による治療の場合、効果を実感できるまでに少なくとも1ヶ月から2ヶ月程度の継続が必要です。肌のターンオーバーのサイクルに合わせて、根気強く治療を続けることが大切です。年齢とともに自然に軽快することが多いですが、気になる時期を快適に過ごすためのお手伝いをいたします。

Q3. 市販の「二の腕のぶつぶつ用」の薬を使っても良いですか?

A3. 市販薬にも尿素などが配合されたものがあり、軽症の場合は効果があるかもしれません。しかし、赤みが強い場合や、なかなか改善しない場合は、皮膚の状態に合わせた適切な強さの薬が必要ですので、一度皮膚科専門医の診察を受けることをおすすめします。

Q4. 日焼けはしても大丈夫ですか?

A4. 日焼けによる乾燥や炎症は、毛孔性苔癬を悪化させる一因となります。また、日焼けした状態でピーリングなどの施術を受けることはできません。十分な紫外線対策と保湿を心がけてください。

院長より

二の腕やお尻のぶつぶつは、誰にも相談できずに一人で悩まれている方が意外と多い疾患です。「ただの鳥肌だから」「体質だから」と諦めてしまう前に、まずは医療機関にご相談ください。横浜駅近くの「スピカ スキンクリニック 横浜」では、単に薬を出すだけでなく、その薬をどのように塗れば最大限の効果が得られるか、という「塗り方のコツ」まで繰り返し丁寧にお伝えしています。

私はこれまで、多くのアトピー性皮膚炎や乾燥肌に悩む患者さんを診てまいりました。その経験から、皮膚のバリア機能を整えることが、毛孔性苔癬の改善にもいかに重要であるかを痛感しています。当院では全身型・部分照射型の両方の紫外線治療器を完備し、難治性のアトピー性皮膚炎治療にも注力しております。そうした専門的な知見を活かし、毛孔性苔癬という日常的なお悩みに対しても、専門医の視点から誠実に向き合います。

「半袖を着るのが恥ずかしい」「温泉に行くのがためらわれる」といったお気持ちに寄り添い、少しでも自信を持って過ごせるような肌作りをサポートいたします。横浜駅きた西口からすぐの場所にありますので、どうぞお気軽にご来院ください。一緒に、健やかな肌を目指していきましょう。

当院の診療理念については「当院について」のページを参照してください。

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