粉瘤(ふんりゅう、アテローマ)
特徴
頭や体の上部、腰部、臀部にできることが多い良性の腫瘍です。皮膚の表面に1~2㎝程度のふくらみができ、中心に黒い点(開口点)があることが特徴です。開口点から、皮膚にもともと住んでいる常在菌が入り込むと炎症を起こし、赤く腫れたり痛みが出たり、膿が溜まったりします。炎症が起きては治まる、という経過を何年にもわたって繰り返している場合もあります。
長年放置していると10㎝以上になることもあります。
原因
表皮の成分が真皮に食い込み、それが増殖して、内部に角質の塊を入れた袋のようなものを形成します。食い込むきっかけとしては、軽微な傷などが考えられています。
治療
・膿が自然に出ない場合は、病院で局所麻酔をしてからメス又はトレパン(くりぬき法)という器具で少し切れ目を入れて膿を出し、内部を洗います。その際、袋の部分も可能な限り引っ張り出して除去します。
※当日は入浴、運動、アルコール不可
・完全に治すためには炎症が収まってから3~4ヵ月後にできものを丸ごと(袋と内部の角質を一括で)切り取る手術を行います。
※他の病院へご紹介致します。