薬疹、中毒疹
薬疹
薬剤やその代謝産物によって引き起こされる皮膚や粘膜の発疹の総称です。
原因薬剤によって特徴的な病変が形成されることもありますが、あらゆる形態を取り得るため、見た目だけでは診断がつかないのが特徴です。
皮膚の病変だけでなく、発熱、全身倦怠感、肝腎機能障害などを来すこともあり、注意が必要です。
診断
薬剤歴の確認、血液検査(DLST)、パッチテストなど。※パッチテストは当院では行っておりません。
治療
原因薬剤の中止、ステロイド外用など。
中毒疹
体外性あるいは体内性物質により誘発される反応性の皮疹の総称として用いられる病名です。
薬疹の他に、ウイルス、細菌、その他の原因による急性発疹症の総称です。
診断
病歴を聴取し、皮疹の状態、経過を見て総合的に判断します。
治療
薬剤性の場合は原因薬剤の中止。ステロイド外用、抗ヒスタミン剤内服など。