痒疹(妊娠性痒疹など)
強い痒みを伴う丘疹で、いくつか種類があります。
原因としては虫刺され、物理的刺激、食べ物などがあり、アトピー性皮膚炎に合併することもあります。
種類
急性痒疹:夏に多発し、虫刺されに対する過敏反応と考えられています。5歳未満の幼小児に多く見られます。
慢性痒疹:高齢者に多く、わき腹や腰に多く見られます。
妊娠性痒疹:2回目以降の妊娠で生じ、妊娠ごとに発症する傾向にあります。妊娠初期(3~4か月)に四肢、体幹に生じ、出産後に軽快します。
多形妊娠疹:初回の妊娠で生じ、妊娠後期に発症します。体幹、四肢に生じ、出産後数日以内にすっかり治ります。
色素性痒疹:思春期の女子の背中、うなじ、上胸部に発症する原因不明の湿疹で、治った後に網目状の色素沈着が残るのが特徴です。糖尿病に関連していると言われています。
治療
ステロイドの塗り薬が基本です。亜鉛華軟膏シート(ボチシート)を上から重ねるとより効果的です。
紫外線療法も効果がありますが、保険適用がありません。