乾癬(尋常性乾癬)
どんな病気?
全身のあらゆる部位に、表面に白色のカサカサ(皮膚の粉)を伴った、盛り上がりのある紅斑の出現します。紅斑の大きさ、数、形は様々で、いくつかが合わさって大きな病変を作ることもあります。発生しやすい部位は慢性の機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、おしり、すねなどです。かゆみは約50%の患者さんにみられます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。まれに発疹が全身におよぶこともあります(乾癬性紅皮症)。その他、喉が痛んだ後(扁桃腺炎)に雨滴状の小さな乾癬皮疹ができる滴状乾癬、重症の汎発型性膿疱性乾癬があります。
日本人の発症率0.02~0.1%程度と言われていて、男女比は2:1で男性に多く、20歳代と40歳代に好発します。
原因
まだはっきりとはわかっていません。遺伝的要因に、様々な環境因子 (肥満、感染症、特殊な薬剤、不規則な生活や食事、ストレスなど)が加わると発症すると言われています。
治療
活性型ビタミンD3製剤の塗り薬、ステロイドの塗り薬、紫外線療法、PDE4阻害剤(オテズラ®、飲み薬)、生物製剤(注射薬)などを、症状に応じて使い分けます。