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水虫(白癬)

白癬菌(はくせんきん)が足の指や裏など皮膚の角質や皮下組織を侵食する事によって炎症などが起きる感染症です。水虫という通称で呼ばれています。

原因

通気性の悪い靴を長時間履いている方など白癬菌が繁殖しやすい環境にある方が感染しやすくなります。

検査

・顕微鏡:足の裏や指の皮がむけているところの皮膚を一部ピンセットでつまんではがし、顕微鏡で観察します。爪の場合は、やすりなどで爪を削るか、爪の深い部分に病変がある場合は、電動ドリル(安全に使用します。痛みはありません。)で穴を開けて検査の材料を取り出します。

・検査キット:顕微鏡での検査で白癬菌が検出できなかったものの、症状からは白癬菌が強く疑われる場合、補完的に行われることがあります。

※市販薬や他院の薬を塗っている場合、塗り終わってから2週間程度経過していない場合は、検査をしても白癬菌が見つかりにくい場合があります。薬は2週間休薬の上、検査を受けることをお勧めしています。

治療

・足白癬には、抗真菌剤の塗り薬(ルリコンなど)で治療します。

・爪白癬には、抗真菌薬の飲み薬(ネイリン、ラミシール、イトリゾール)、塗り薬(クレナフィン、ルコナック)のいずれかで治療します(飲み薬と塗り薬は同時には処方できないという健康保険上のルールがあります)。

飲み薬

  • 血液検査などで肝臓の異常を指摘された方は使用できないことがあります。
  • ネイリンは3ヶ月(12週間)、ラミシール錠は6ヵ月間、内服を継続します。
  • 爪の生え変わりには時間がかかるので(1年~1年半程度)効果が現れるまでには時間がかかります。
  • 価格の目安は、ネイリンが28日分で約¥7,000(3割負担)です。
  • 分厚くなったりぼろぼろになっている部分を治すのではなく、効果が現れるのは新しく生えてくる爪です。爪の根本からキレイな爪が少しずつ生えてきたら、効果が出ているということになります。
  • 薬の成分は内服終了後も約6ヶ月残存します。(その期間は塗り薬は処方出来ません)

塗り薬

  • 一日一回爪全体に薬液を塗って下さい。
  • 爪と皮膚の境目にも薬液がいきわたるようにして下さい。

※塗り薬でかぶれる方が一定数います。その場合は、別系統の薬に変えますが、使える薬がなかなか見つからない方もいます。

※水虫による皮むけや赤みがひどかったり、傷口から細菌感染して腫れている場合などは、最初に白癬菌の治療薬をあえて使わず、ひどい炎症を抑える治療を先行させる場合があります。糖尿病の方は、傷口からの細菌感染を起こす確率が高いので注意が必要です。

※他の医療機関で白癬菌の治療薬を処方されている患者さんが、続きの薬の処方を当院で希望された場合、その時点で白癬菌が実際に皮膚や爪にいるかどうかの検査をすることが、保険医療機関としてのルールで定められています。仮に白癬菌が検出されなかった場合、続きの薬を処方することは認められていませんのでご了承下さい。

※また、一旦治った後に、「予防として薬が欲しい」というご希望が多く聞かれますが、これは保険診療のルールを逸脱しており、ご希望を承る事ができません。ご自身で市販薬を調達頂く必要があります。限りある医療資源を公平に使うためのルールですのでご理解下さい。

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