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日焼け止めは使っていますか?

~将来のシミ・老人性イボの予防のために今できることをコツコツと~

[2022.08.02]

こんにちは。2回目のドクターコラムです。シミ・ソバカスを気にする人のイラスト(男性)

今日は日焼け止めの必要性についてお話します。

日焼け止めというと、女性が使うもの、というイメージをお持ちの男性の方が多いのですが、

実は屋外での活動の多い男性にも是非使って頂きたいと思います。

紫外線を浴び続けると、茶色いシミが、顔や手の甲、腕、頭皮にできることがあります。

これは、「老人性色素斑」と言って、紫外線の影響で発症するシミです。

老人性色素斑そのものは、特に治療しなくても、見た目以外の問題はないのですが、

このシミは、何年か経過すると、一部が盛り上がってカサカサしたイボになることがあります。

この盛り上がったイボのことを、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と言います。

このイボは色調が褐色~黒褐色、表面がざらざらしていて、「粘土細工を貼り付けたような外観」と表現されます。

良性のイボなので、治療しなくても特に問題はないのですが、

頭皮にあると、ヘアブラシやクシが引っかかって邪魔になったり、

顔にあると、見た目が気になったりという理由から、治療を希望される方が多く来院されます。

保険診療では、-196℃の液体窒素を患部に繰り返し噴射して、細胞を凍結させることによって

少しずつイボを小さくしていく治療を行います。

よほど小さなイボでなければ、一度の治療でイボが無くなることはありませんので、

何度か来院される必要があります。

また、イボの盛り上がりはなくなっても、もともとのシミの色は液体窒素療法では消えません

シミに対しては現時点では保険診療の範囲での治療方法がないため、自由診療になってしまいます

将来的にこういった面倒な通院をしなくて済むように、

日常的に、日焼け止めをこまめに塗ったり、帽子をかぶったり、衣服で露出部を覆ったりするなどの工夫をすることをお勧めします。

また、ゴルフや登山、釣り、スキー、ジョギングなど屋外での活動をされる方は、熱中症に気を付ける他にも、ぜひ紫外線防御にも意識を向けて頂きたいと思います。

ただし、ただのシミと思っても、実は皮膚ガンだった、ということもありますので、

治療前には皮膚科専門医による正しい診断が必要です。

 

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